地域/観光

【福島県】『道の駅なみえ』は食べる、買う、楽しむが揃う素敵スポットでした。

道の駅なみえ

我が家の”こんぶ”も喜びの表情

2020年8月に始動した道の駅「なみえ」。
買い物、食事、休憩、散歩と何でも出来て、地元民からも観光客からも愛される今の浪江町を代表する名所です。

小学生の頃、田植えツアーや稲刈りツアーで頻繁に訪れていた福島県浪江町。
思い出の姿は失われてしまいましたが、大自然と人々の明るさは変わらずに残っていました。
更に今回の旅では、近未来を感じる新しい姿の浪江町を見ることが出来ました。

レストランかなで

請戸漁港に水揚げされた、海の幸たっぷりの「海鮮」や浪江町自慢のB級グルメ「なみえ焼きそば」が人気です。
別メニューには、釜揚げしらすの盛り放題なんかもありました。

麺処 ひろ田製粉所

道の駅なみえで常に長蛇の列を作っているのが、この”ひろ田製粉所”です。
初日、2日目は時間が足りず、3日目にやっと食べることが出来ました!
木羽屋製粉所直送、挽き立てにこだわり抜いた味とのこと。
私が頼んだ手揉み中華そばは、もちもちの麺に懐かしい醤油ベースのスープが程よく絡んで本当に美味しかったです。私の住む東京には多種多様なラーメン屋さんが溢れるほどにありますが、それでも今一番食べたいラーメンはこれなんですよね。

鈴木酒造店

正確には、「道の駅なみえ」と隣接する「なみえの技・なりわい館」にあります。

鈴木酒造の奇跡

創業年ですが、正確な記録は無く、江戸時代末期の天保年間には既に製造を行っていたようです。
以降、浪江町請戸地区、国内では珍しい、海を間近に望むことが出来る場所で酒造りを続けていました。
しかし東日本大震災にて津波被害、そして原発事故と続き、全建屋流失、蔵は福島第一原発から直線距離7㎞で一時警戒区域に指定され、休業を余儀なくされてしまいました。

”しかし奇跡が起こります”

津波により酒蔵は流されてしまいましたが、地元の工業試験場の先生から一本の電話があり、なんと震災の2ヶ月前に研究サンプルとして預けていた伝統製法の酒母が奇跡的に残っていると。
更に奇跡は続き、山形県の酒造組合の方達からの沢山の支援があり、山形県で事業承継を希望する酒蔵を紹介され、山形県でまた酒造りが出来ることになったのです。
山形県長井市の「長井蔵」がスタートしました。

鈴木酒造代表銘柄の「磐城壽」は”日本一海に近い酒蔵”として請戸の漁師をはじめ、地域の人々の暮らしに欠かせない祝酒として親しまれています。
山形県長井市で作られていたのが「一生幸福」というお酒で、どちらもお互いの土地の祝い酒として親しまれている大切なお酒でした。
どちらのお酒も絶やすわけにはいかない。
そんな想いを背負って長井蔵をスタートさせたのだと思います。

「なみえの技・なりわい館」にて、
鈴木酒造の日本酒が500円で飲み比べ出来ます。(お猪口5杯分)

どれも美味しくて飲みやすいのですが、一番好みだったのが、このお酒!
危うく飲みすぎてしまうところでした。。!

『磐城壽 大漁祝 山吹 純米酒』

大堀相馬焼コーナー

350年の歴史を誇る福島県の伝統工芸、大堀相馬焼。
浪江町で作られていた大堀相馬焼ですが、こちらもやはり東日本大震災の被害をもろに受けてしまいます。
震災/津波により窯が、更に原発事故の影響で素材の採取ができなくなってしまいました。
陶磁器の命とも言える土と釉薬(うわぐすり)を失ってしまいますが、多くの人の協力によって代替となる土の発見、釉薬の再現が叶い、続けることができました。
味わいのある「青ひび」、内側と外側で2つの器を重ねる「二重焼(ふたえやき)」、一気に描き上げられる「走り駒」。長い歴史を持つ「大堀相馬焼」ですが、最近では彩りのある作品も増えています。
ここでは震災後、避難先で再開した窯元全ての作品を展示販売していますので、お好みの窯元と作品に出会えます。

実は私、長い間、胸に刺さるコーヒーカップを探し続けていました。
色々なお店に立ち寄る度にコーヒーカップチェックをしていたのですが、何か決め手に欠けてしまって。。
そんな中、一目惚れでした。これ!!ってなりました。

本当に素敵ですね。
見た目はもちろんですが、触った感じがすごく滑らかで、柔らかなカーブを描いた取手が手にフィットします。
底に描かれた「馬」は、”うまくいく”という意味を持ち、左を向いているのは、”右に出るものがいない”という意味が込められています。

ラッキー公園inなみえまち

周りを散歩していると、いきなりのポケモン出現!?こんぶバトル開始ですか!?(バトルが想像出来ないふわふわで可愛いキャラばかり)
とてつもなく大きなラッキーが子ども達に囲まれて楽しそうにしています。
それにしても、何故にポケモンなのでしょう、気になって色々と調べてみると、
ポケットモンスターの作者のお父様が浪江町出身だそうで、驚きです。

2019年2月にラッキーが「ふくしま応援ポケモン」に任命されました。 ラッキーは幸せ(福)を運ぶと言われているポケモンで、福島県の福を連想させます。また、お腹のタマゴは、美味しく栄養がたっぷり。同じく、美味しく栄養がたっぷりな農産物を通じて県内外へ幸せを運ぶ福島県の応援ポケモンにぴったりということで、選ばれました。

https://local.pokemon.jp/


そして2021年12月に「株式会社ポケモン」からラッキーをデザインした遊具達が贈呈され、ラッキー公園なみえまちが開園したのです。

ポケふたって何?

更に探索していると、こんな可愛いマンホールを発見。
どうやら、“ポケふた”というらしい。
株式会社ポケモンが各地の魅力を国内外に発信する活動「ポケモンローカルActs」が行っているコンテンツのようです。
あなたの好きなポケモンは一体どこの街に潜んでいるのでしょうか、探してみると旅の楽しみが一つ増えますね。

道の駅なみえ 〜紹介しきれなかったシリーズ〜

道の駅の裏には綺麗な請戸川が流れています。
GWイベントで屋台が出ていました。
屋台はイベントの時だけ出店されるようです。鮎の塩焼きはふかふかで美味。
”SakeKura ゆい”の酒蔵クレープチーズケーキベリー。こちらも美味!日本酒の風味とチーズの相性が抜群!
常磐ひらめバーガー。こんぶの表情がツボです。

アクセス

道の駅なみえ
福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60
TEL:0240-23-7121
常磐自動車道 浪江ICから車で約10分
JR常磐線 浪江駅から徒歩約15分

是非訪れてみてくださいね!

株式会社ALO 光田祐貴